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最近読んだ本 に参加中!
東野圭吾の「変身」を読み終えました。

あらすじ
 世界初の脳移植手術を受けた平凡な男を待ちうけていた過酷な運命の悪戯!
 脳移植を受けた男の自己崩壊の悲劇。

 平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に 世界初の
 脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後
 徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもない。自己崩壊の恐怖に駆られた
 純一は分に移植された悩の持主(ドナー)の正体を突き止める


ドナーの正体自体は検討はすぐ付くのですが、なかなか面白い展開でした。
感想(ネタバレ)は続きで
簡単に話をまとめてしまうと、
女の子を庇って頭を撃たれた主人公が、脳移植をされ無事に生還するものの
徐々に自分の感情や正確が変化していくというもの。

移植された脳というのが実は主人公を撃った後に自殺犯人のもので、
犯人の人格が主人公を支配していき、喧嘩っ早くなったり、他人に対して優しくなれなかったり
最終的に殺人を犯すまでに至る。

実際には主人公の性格の変化や、脳ドナーの正体などはじっくりと描かれています。

そして、どんどん変わっていく主人公を見ながらも医師達は「異常はない」と言い張る。

主人公が自分で異常に気付いて要るにも関わらず、そう言うのは
医者と脳移植のバックには政府が付いている為。
年老いていく政治家がボケを嫌がり、自分にも脳移植ができるような世界にするため、
この脳移植をなんとしても成功させたいと思っている。

その為、脳移植が失敗したという報道がされると困る政府は
殺人犯である主人公を事故死に見せかけて殺そうとする。

ここら辺がリアルでいいですね。実際にあるかは分かりませんが
あってもおかしくはないようなフィクション。こういうの好きです。
主人公は頭を撃たれた時点で相当不運ですが、生き残っても
自分が自分でなくなっていくというのは辛いものがあります、

最後はある意味ハッピーエンドなんだけど、やはりドーンとのしかかるものがあり
それがこの作品の良さなんでしょうかね。結構好きな作品です。
変身