es[エス]というドイツ映画を観た。
これはスタンフォード監獄実験という実際にあったことを脚色し、映画化されたらしい。

内容としては、20人を看守役と囚人役に分け、模擬刑務所で2週間過ごすというもの。

映画内の話
 実験は擬似刑務所で20人の男達を「看守」と「囚人」に分け、それぞれ与えられた役になり切り
 二週間生活するというもの。 タレクは、2週間で4000マルクという高報酬と、刑務所の囚人の
 疑似体験という実験の特殊性が良い記事になると思い実験の様子を秘密裏に取材し、
 録画する為の超小型カメラを眼鏡に仕込み実験に参加する。

 始めの日は両サイド共に何の問題も無く和やかな雰囲気で過ごす。しかしその後、
 些細ないざこざから端を発した看守側と囚人側の対立は、徐々に深くなってゆく。
 実験の主催者である教授に対し彼の助手たちは、実験の続行は危険だと判断し
 実験中止の要請を再三に渡り行う。だがこれらの要請は教授によって全て拒否され、
 この実験は最終的に、2名の死者を含む多数の死傷者を出す惨劇へと変貌して行く。


という内容。
面白い記事を書くためにいろいろな問題を起こすタレクが髪を坊主にされたり
着ている服でトイレ掃除をさせたりと、実験とは思えないひどさが展開されていく。
終いには看守役が実験補助員を監禁したりと、やりたい放題。
実験中に他の仕事で席を外す教授もいかがなものかと思うけど
そこを突っ込むと映画が成り立たないので仕方がない。
突っ込みどころは結構あるけど、人間ってこんなに怖いのかと思わせる内容。
まぁ、映画とは言え、看守役に銃を持たせるってどういうことかと思った。

後味が悪い映画だった。

で、実際に行われたスタンフォード監獄実験では死者はでてないけど
精神を錯乱で脱落した人などがいて、6日間で中止となったらしい。

スタンフォード監獄実験